不眠症
不眠症
不眠は、十分な睡眠をとることが難しい状態を指します。これにより日中の倦怠感・注意力や集中力の低下・眠気などの症状が出現し、仕事や生活の質が低下してしまいます。ストレスや生活習慣、環境変化などが原因で1週間に3回以上、この状態が1カ月以上続くと不眠症となります。また、様々な身体疾患や精神疾患、薬剤の影響なども不眠の原因となるため、原因に応じた対処が必要になります。
不眠症の原因は多岐にわたります。主な原因は以下の通りです。
また、不眠症とは分類されなくても、以下のような原因で不眠になることがあります。
多くの人が一度は不眠を経験しますが、その影響は一時的なものから長期的な健康問題にまで及びます。
不眠症の治療は、原因や症状の程度によって異なります。主な治療法は以下の通りです。
規則正しい生活リズムを保ち、朝日を浴びる、夕方以降はカフェインを控える、寝る前にブルーライトを浴びないなどの習慣を取り入れることが望まれます。
夜間の寝室の室温を一定にする、遮光カーテンを利用する、自分の体型や寝姿勢に合った寝具を使用するなどの寝室の環境が推奨されます。
認知行動療法(CBT)などのセラピーを通じて、睡眠に対する不安や偏った認識を修正したり、ヨガや瞑想・呼吸法などのリラクゼーション技法を取り入れるなど、具体的な方法を身につけます。
耐性や常習性の問題に十分注意しながら、不眠を改善するため、一時的に薬を使用することもあります。
不眠症は、身体的・精神的・社会的な健康に多大な影響を及ぼします。短期的な睡眠不足でも日常生活に支障をきたし、長期的には深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。普段の睡眠習慣や寝室環境についても振り返り、改善できる点がないかどうか整理していくことが大切です。
治療は睡眠薬の服用だけが睡眠障害の治療ではありません。当院では、十分な睡眠を確保して、健康で充実した生活を送っていただくよう、その患者様にあった適切な対処法を講じていきます。どうぞお気軽にご相談ください。