障害年金とは

障害年金は、公的年金制度の一部であり、日本の社会保障制度の一環として、病気や怪我で働けなくなった場合に、現役世代の方を含めて受け取ることができる年金です。国民年金から支給される「障害基礎年金」と、厚生年金から支給される「障害厚生年金」の2種類があります。その人によって障害は様々ですが、ここでは精神の障害に関する障害年金についてご紹介します。

条件・対象となる方

障害年金が支給されるための条件は、およそ以下を満たす場合です。詳しくは日本年金機構の関連ページをご参照ください。

• 初診日が国民年金加入期間(20歳未満などは除く)
• 初診日から1年6ヵ月以上経過している
• 障害等級表に定める1級または2級に該当

障害年金の種類

障害基礎年金

• • 対象者：国民年金に加入している人
  • 支給条件：初診日に国民年金に加入していること、または20歳前に障害を負った場合など
  • 障害等級：1級または2級に該当する障害

障害厚生年金

• • 対象者：厚生年金に加入している人
  • 支給条件：初診日に厚生年金に加入していること
  • 障害等級：1級から3級まであり、3級に該当しない場合でも一定の条件を満たせば一時金として支給される

※初診日：障害の原因となった病気や怪我で初めて医師の診察を受けた日を指します。

申請方法

障害年金を受給するためには、年金事務所で申請を行う必要があります。申請には以下の書類が必要です。

• • 年金手帳
  • 住民票/戸籍抄本など
  • 請求者名義の金融機関の通帳
  • 年金請求書
  • 医師の診断書（精神の障害用）
  • 受診状況等証明書(初診と診断書の医療機関が異なる場合)
  • 病歴・就労状況等申立書　など

審査

申請後、年金機構による審査が行われます。審査には数ヶ月を要することが多く、結果は郵送で通知されます。審査の結果、支給が決定されれば、障害年金が支給されます。

年金の支給

障害年金の支給額は、障害の等級や加入している年金制度によって異なります。障害基礎年金は定額で、1級と2級の支給額が決まっています。障害厚生年金は、加入期間や給与の額に基づいて計算されるため、個人差があります。支給期間については、障害の状態が継続している限り支給されますが、定期的な診断書の提出や再審査が必要となります。

まとめ

障害年金は、障害を持つ人々が生活を維持し、自立するための重要な支援制度です。申請手続きは複雑ですが、正確な情報と適切な準備をもって進めることで、必要な支援を受けることができます。障害年金に関する詳しい情報や手続きについては、最寄りの年金事務所や公式ウェブサイトを確認することをお勧めします。