統合失調症
統合失調症は、思考、知覚、感情の統合が難しくなり、現実との接点を保つことが困難になる脳の疾患です。およそ100人に1人がかかると言われており、決して珍しい病気ではありません。主に思春期から青年期にかけて発症することが多く、幻覚や妄想などの「陽性症状」と、意欲低下や感情の平板化などの「陰性症状」が現れます。早期に適切な治療を開始し、継続することで、多くの症状をコントロールし、社会生活への復帰を目指すことが可能です。
このような症状はありませんか?
- 周囲に誰もいないのに、自分を批判する声や命令する声が聞こえる(幻聴)
- 「誰かに監視されている」「嫌がらせをされている」と感じて不安になる(被害妄想)
- 頭の中が混乱して、自分の考えがまとまらなくなってしまう
- 以前に比べて意欲が低下し、感情の動きが乏しくなったと感じる
統合失調症の主な原因
統合失調症の直接的な原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内の神経系(特にドーパミン)のバランスの乱れが深く関わっていると考えられています。
- 生物学的要因: ドーパミンなどの脳内神経伝達物質の活動の乱れ
- 遺伝的背景: 生まれ持った脳の「脆さ(脆弱性)」の関与
- ストレス要因: 進学、就職、人間関係の変化などの心理的ストレス など
改善策
デイケアやリハビリテーション施設、就労支援などとの連携を検討します。職場や家庭でのストレスを軽減するための環境調整を行い、焦らず段階的に社会生活への復帰をサポートします。

統合失調症は、かつては「不治の病」と考えられた時期もありましたが、現在は優れたお薬と支援体制によって、症状を抑えながら豊かに生きることが可能な疾患です。
よくあるご質問 (FAQ)
- 入院が必要になりますか?
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症状が非常に不安定で、ご本人や周囲に危険が及ぶ可能性がある場合は入院を検討しますが、多くの方は外来通院での治療を継続し、社会生活を送られています。当院では外来での安定した生活を第一に考えます。
- 薬の副作用が心配です。
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最近のお薬は以前に比べて副作用が大幅に軽減されています。もし眠気や手の震えなどが現れた場合は、お薬の種類や量を調整することで対処可能ですので、遠慮なくご相談ください。
- 再発を繰り返すのはなぜですか?
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脳の脆弱性がある程度残っている状態で、服薬を中断してしまったり、過密なスケジュールやストレスがかかったりすると再発しやすくなります。安定した服薬の継続と、無理のない生活環境を保つことが再発防止の鍵です。
