発達障害

発達障害は、生まれつきの脳の働きの違いにより、行動や情緒、対人関係などに特徴が現れる疾患です。近年では、大人になってから仕事や結婚生活などの環境変化に伴い、それまで隠れていた特徴が「生きづらさ」として表面化する「大人の発達障害」が増えています。主に、不注意や多動性が特徴の「ADHD(注意欠如・多動症)」と、コミュニケーションやこだわりが特徴の「ASD(自閉スペクトラム症)」などがあり、これらが併存しているケースも少なくありません。

このような症状はありませんか?

  • 仕事でケアレスミスが多く、忘れ物や期限の遅れが目立つ
  • 集中が続かない、あるいは一つのことに没頭しすぎて切り替えられない
  • 空気を読むのが苦手で、対人関係で誤解を招きやすい
  • 音や光、匂いなどに敏感で、人混みや職場環境が非常に疲れやすい
発達障害の主な原因

発達障害は育て方や性格のせいではなく、脳の神経系の発達バランスの偏りが原因と考えられています。

  • 先天的な脳の機能特性: 情報処理や実行機能(計画を立て、実行する力)に関わる脳領域の働きの違い
  • 遺伝的背景: 体質的な要素が関与していると考えられています
  • 環境とのミスマッチ: 本人の特性と、周囲から求められる要求とのズレ など

改善策

最も重要な治療です。本人の特性を理解し、メモの活用やタスクの視覚化、静かな環境の確保など、「やり方」を工夫することで、社会生活でのトラブルを減らします。周囲の理解を得るためのサポートも行います。

発達障害の特性は、裏を返せば「高い集中力」や「独自の視点」といった強みにもなり得ます。特性を正しく理解し、適切な環境を整えることで、あなたの持てる力を存分に発揮できる方法を一緒に見つけていきましょう。

よくあるご質問 (FAQ)

診断にはどのような検査が必要ですか?

問診に加え、幼少期の様子や現在の困りごとを詳しく伺います。必要に応じて、CAARS・AQ・WAIS-IV等の心理検査を実施し、得意・不得意のバランスを確認することで、より客観的な特性の理解に役立てます。

診断がついたら、会社に伝えなければなりませんか?

義務ではありません。まずは自己理解を深め、自分なりの工夫で対処できる範囲を広げるのが第一歩です。合理的配慮が必要な場合にどう伝えるべきかも、一緒に考えていきましょう。

治る病気なのでしょうか?

発達障害は「特性(個性の偏り)」であるため、完全になくす(治す)というよりは、特性と上手く付き合うことで「困りごとを減らし、生きやすくする」ことを目指します。